日本海呼称問題
今回の協議は、各国関係者に改称や併記を働きかけるロビー活動を積極的に展開した韓国側に押し切られた形で決定した。
報道を観て驚きました。2018年9月に旭日旗問題、10月末に旧朝鮮半島出身労働者問題からの日韓請求権協定問題、11月に慰安婦財団解散、竹島問題と続き、12月に日本海火器管制レーダー照射事件で畳みかけすぎだろうと思ったら、2019年1月に日本海呼称問題まで触ってくるとは…。
とはいえ、これは以前からのロビー活動が実った形のようですから、このタイミングで国際水路機関(IHO)からこの要請が来たのは偶然なのかもしれません。しかし、いつ来ても日本からしたら迷惑極まりないですが、このタイミングでこの要請は心証最悪です。普通に考えたら韓国が頭を抱えるタイミングのはずなのですが、戦略的にここまで反日政策を重ねてきた韓国政府内ではどういう評価なんでしょうね。
日本海火器管制レーダー照射問題
防衛省幹部の話というわけで、日本の世論と韓国政府の反応を見るかのようなリーク話ですね。楽韓Webさんの記事を読んだのですが、防衛省の資料の中にあったように回転する探索用レーダーでは2~4秒に1回しか電波が当たらないのが、火器管制用レーダーであれば強いレーダー波を連続して受信するので長く音が鳴り続けるそうです。つまり、新証拠の電波音を公開すれば客観的にP1哨戒機が受けたのが火器管制用レーダーであることがわかるということです。これは防衛省が公開した動画ではわざわざ編集して消していたもののようです。
そして、この防衛省の正式ではない話に対して韓国国防部は即日反応。日本の報道では時事通信をはじめいくつかこの報道が有りましたが不思議なことにハンギョレも中央日報も聯合ニュースも日本語版にはこの記事は有りませんでした。
国防省は「不正確な警告音を公開し、威嚇を受けたと主張することは、国際社会に誤った認識を与えかねず、日時、方位、周波数の特性など正確な情報を公開しなければならない」と主張した。
日時、方位、周波数の特性、それ全部防衛省が持っていると思うのですが、こんなこと言っていいんでしょうかね。20日に方針を決めるということでしたが、こんな感じで釣れてしまったので公開は間違いないかなと思います。
ここ最近の流れ
日時 | 事柄 |
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11月24日(土) | 韓国大統領府、南北鉄道調査が制裁の例外となったと発表。 |
11月26日(月) | 韓国与野党議員が竹島上陸。 |
11月29日(木) | 韓国、徴用工遺族らが起こした三菱重工業への訴訟2件判決。三菱重工業が双方とも敗訴。 日韓請求権協定違反。 |
11月30日(金) | 日本政府、韓国政府が差し押さえを行った場合、在日韓国資産差し押さえを検討。 アルゼンチンにてG20開催。(~12/1) |
12月3日(月) |
ムンジェイン大統領、ニュージーランドに向かう飛行機内で旧朝鮮半島出身労働者に関する判決から始まる一連の日韓問題に対して初のコメント。具体的な内容はなし。 日本政府、一連の韓国の対応を待つ期限が年内であるという一部報道。 |
12月4日(火) |
韓国、弁護士らが新日鉄住金アポなし再訪問。24日期限の要望書を渡す。 韓国外交部、「法より情」会見。事実上の「対応しない」宣言。 |
12月6日(木) |
中国北京にて第14回日中韓自由貿易協定交渉会合。 アメリカにて米韓外相会談。 |
12月10日(月) | チョン・ヘソン統一部次官が来日。対北朝鮮に関する意見交換が目的。(~12日) |
12月11日(火) | 在韓米軍駐留経費負担に関する特別協定協議(~13日) |
12月11日(水) | 日韓外相電話会談。特に新しい内容なし。 |
12月13日(木) |
韓国海軍、竹島周辺で単独軍事訓練。 日韓議員連盟総会直前。 |
12月14日(金) |
日韓議員連盟総会。 日本政府、総会初の安倍総理祝辞なし。 お互いの主張を言い合うだけで終わる。 |
12月19日(水) | 旧朝鮮半島出身労働者約1,100人 日本企業ではなく韓国政府を100億円求め提訴する動きがあると報道。 |
12月20日(木) |
韓国駆逐艦、能登半島沖で日本自衛隊哨戒機に対し火器管制レーダー照射される。 翌日防衛相が記者会見。韓国国防部は事実を認めるが故意であることを否定。 |
12月23日(日) | 金杉憲治アジア大洋州局長が在韓公館長会議に出席目的でソウルへ。 |
12月24日(月) |
日韓局長級会議。レーダー照射事件及び旧朝鮮半島出身労働者問題についてお互い非難しあって終わる。 新日鉄住金訴訟の弁護団が韓国内資産差し押さえの手続きに入ると発表。執行日は「外交的な交渉状況も考慮し、執行日時を決める」とのこと。 |
12月28日(金) | 日本防衛省、日本海火器管制レーダー照射事件の動画を公開。韓国国防部の言い分が事実と違うことが明らかになる。 |
2019年 1月4日(金) |
韓国国防部、日本への反論動画を公開。多くの疑問には答えず日本へ救出活動中の低空飛行の謝罪を求める内容。 日本政府、アメリカにレーダー関係の資料を出し仲裁を申し込む。 |
1月8日(火) | 韓国地方裁判所、新日鉄住金が韓国内に持つ資産の差し押さえを認める。 |
1月9日(水) |
新日鉄住金に差し押さえ通知が届く。 日本政府、駐日韓国大使を呼び出し、1965年の日韓請求権協定に基づく協議を開くよう要請。 30日以内の返答を求める。 |
1月10日(木) | ムンジェイン大統領、年頭記者会見。日本に対し「謙虚になるべき」という発言。 |
1月11日(金) | 韓国、旧朝鮮半島出身労働者らが起こした日立造船に対する損害賠償請求訴訟判決。日立造船敗訴。 金杉憲治アジア大洋州局長とキムヨンギル東北アジア局長が電話会談。 |
1月14日(月) | シンガポールにて、日韓防衛当局間の実務者協議。日本、日韓双方のレーダー情報の相互交換提案を韓国側が拒否。韓国、日本のレーダー情報だけを相互の専門家に分析させる案を提案、日本側が拒否。平行線で終わる。 |
1月15日(火) | 韓国国防部、非公開の約束を破り14日の実務者協議の内容を記者会見で日本が低空飛行の危険性を一部認めたという虚偽内容を交えて話す。 |
1月16日(水) | 日本防衛省、非公開の約束を破ったうえに虚偽内容を語った韓国国防部に抗議。 |
1月17日(木) | 韓国国防部、日本が非公開の約束を破ったという抗議。韓国国防部の会見を日本のマスコミが報道したことが非公開の約束を破ったことに韓国ではなる模様。 |
1月18日(金) | 韓国、元勤労挺身隊らが起こした不二越に対する損害賠償請求訴訟、不二越敗訴の判決。 |
1月22日(水) | スイスダボスにて世界経済フォーラム総会、ダボス会議(~25日) |
1月23日(水) | ダボス会議期間のこの日に日韓外相会談を予定。 ダボス会議、同日同時刻に日本、韓国共に晩餐会を企画。 韓国、元勤労挺身隊らが起こした不二越に対する損害賠償請求訴訟の判決予定日。 |
1月30日(水) | 韓国、元勤労挺身隊らが起こした不二越に対する損害賠償請求訴訟の判決予定日。 |
2月8日(金) | 韓国、東京で二・八独立宣言記念行事を予定。 日本が韓国に対して日韓請求権協定に基づく協議を要請した回答期限日。 |
2月22日(金) | 竹島の日。 |
2月末 | 米朝首脳会談予定。 |
3月1日(金) | 韓国、三・一運動100周年記念行事を予定。 新日鉄住金に対する差し押さえ手続き予告日。 |
4月11日(木) | 韓国、臨時政府樹立100周年記念行事を予定 |
現在進行中の対韓国措置
- 韓国による日本産水産物等の輸入規制に関するWTO協定に基づく協議の要請(2015年5月~)
2018年2月日本の主張を認めるパネル報告書の公表。韓国政府は上訴。 - 韓国による日本製空気圧伝送用バルブに対するアンチ・ダンピング措置に関するWTO協定に基づく協議の要請(2016年3月~)
2018年4月に日本の主張を認めるパネル報告書の公表。一部認められなかった部分について日本が上訴。 - 日韓漁業協定 相互EEZ内入漁の停止(2016年6月~)
- 日韓通貨スワップ協定の取り決め協議(2017年1月~)
- 在釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合わせ(2017年1月~)
- 日韓ハイレベル経済協議の延期(2017年1月~)
- 日本製ステンレス棒鋼に対するアンチ・ダンピング(AD)措置に関し,世界貿易機関(WTO)協定に基づく協議要請(2018年6月~)
- 韓国による自国造船業に対する支援措置に関するWTO協定に基づく協議の要請(2018年11月~)
- 1965年の日韓請求権協定に基づく協議の要請(2019年1月9日~2月8日)
日本独自の北朝鮮制裁内容
- 北朝鮮の貨客船、マンギョンボン号の入港禁止(2006年7月~)
- 原則、北朝鮮当局の職員の日本への入国を認めない措置(2006年7月~)
- すべての北朝鮮籍船の入港を禁止(2006年10月~)
- 北朝鮮からのすべての品目の輸入禁止(2006年10月~)
- 特別な事情がないかぎり、北朝鮮国籍の人の入国を認めない(2006年10月~)
- 北朝鮮向のすべての品目の輸出などを禁止(2009年6月~)
- 大量破壊兵器や弾道ミサイルの計画などに関わる団体や個人に対し資産凍結の措置(2009年6月~)
- 北朝鮮の港に寄港したすべての船舶の日本への入港禁止(2016年12月~)
- 北朝鮮に本社を持つ19団体が日本国内に保有する資産を凍結(2017年12月~)
メモ
2月末に米朝首脳会談が内定した模様。進展がある要素がないのでまた特に会っただけで終わるのではないかと予想しています。韓国次第ではこの会談は行われないかもしれません。